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鳥獣人物戯画
 
 
  高山寺を代表する宝物である。現状は甲乙丙丁4巻からなる。甲巻は擬人化された動物を描き、乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁巻は勝負事を中心に人物を描く。甲巻が白眉とされ、動物たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描く。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられる。鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053〜1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。いずれも確証はなく、作者未詳である。天台僧の「をこ絵」(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられている。
 
 
     
     
 
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甲巻では擬人化された動物が描かれていたのに対し、乙巻では実在・空想上の動物が写生的に描かれる。
写真は獅子を描いた部分。左に見えるのは青龍である。
     
 
 
 
丙巻前半には人間が登場する。上図(巻頭)は、囲碁に興じる僧と稚児に続き、賭双六の模様が描かれる。
賭に負けた男は裸になっている。下図は耳引きと首引きの場面である。他巻にくらべ繊細な筆致を見せる。
後半では、甲巻と同じく擬人化された動物が描かれる。
 
 
     
     
   
     
丁巻は、人間のみで構成され、勝負事に挑む姿が多く描かれる。写真は巻頭部分で、侏儒(しゅじゅ)の曲芸に続き、
修験者と法師が験を競う場面。軽妙な筆運びが特徴的である。
     
     
     
 
 
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